医療系上場企業で課長になった元理学療法士の資産運用ロードマップ
医療職から抜け出す勇気も必要かも
理学療法士のキャリアって、実はかなり選択肢が限られています。基本的には病院で働くか、施設で働くかの二択。多くは現場一筋で、一部が管理職になって終わっていく。この業界にはそういう閉塞感がずっと漂っていて、正直、先が見えにくい業界だと私は感じていました。
そんな中で、なぜかPTの道を離れて一般企業の課長職についているわけです。
運が良かった、というのが正直なところ
もともと役職に就きたいという野心があったわけではありません。特に強く望んでいたわけでもないのに、良い上司に恵まれて、その人に引き上げてもらった。それだけの話です。運が良かった、というのが一番正直な表現でしょう。
管理職になってからは、年上の部下をマネジメントする機会もありましたし、医療をまったく経験したことがない人をマネジメントすることもありました。医療という共通言語が通じない相手に、現場で起きていることをどう伝えるか。ワンクッション入れて噛み砕いて説明する技術は、この経験で身についたと思っています。
一般企業に身を置いて、自然とお金に触れるようになった
株式会社である以上、財務分析をする同僚もいますし、株価の話も日常的に耳に入ってきます。ストックオプションの話をきっかけに、株について勉強する機会も自然と増えていきました。
実はこの会社に入る前、私の総資産は20万円ほどでした。恥ずかしい話ですが、そのレベルです。それが、こういう環境に身を置くようになってから、お金について考える機会が増え、周りの頭のいい人たちから刺激を受けることも多くなりました。その流れで、特に大きな決断という感じもなくNISA口座を開設し、そのまま運用を続けて4年8ヶ月。今では資産は1,600万円近くまで増えています。
短期間でここまで増えた理由
なぜこの期間でここまでうまくいったのか、自分なりに考えてみました。答えはシンプルで、お金を使う時間がなかったからです。忙しくて余っているお金を、そのままフルベットできた。それだけです。
でも、これって投資の本質なんじゃないかと私は思っています。最初にどれだけ種銭を作れるか、そしてどれだけ運用していることを忘れられるか。結局、これに尽きるんじゃないでしょうか。
皮肉な話ですが、本気でお金を増やそうと思えば思うほど、お金のことを忘れてほったらかしにしておくのが一番の近道なのかもしれません。でも、これに気づいている人自体が少ないですし、気づいたところで、自分の運用資産から意識をそらすというのは、実際にはなかなかできないことです。だからこそ、多くの人は値動きのたびに一喜一憂して、神経をすり減らして、結局は市場から退場していくんだろうと思います。資産運用というのは、突き詰めると相場との戦いというより、自分自身との戦いなんじゃないでしょうか。お金との距離感をうまく保てる人ほど、結果的にうまく増やせる。そういうものなんだと思います。
振り返ってみると、閉塞感のあるPT業界から、たまたま運良く抜け出せたこと自体が、資産形成のスタートラインにもなりました。キャリアの回り道が、そのままお金の話にもつながっている。そう考えると、あの頃の選択もそんなに悪くなかったのかもしれません。


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